九州沖縄 モノづくり探訪記 最近の記事

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pic_01.jpg 大成さんはこの道一筋五十年のベテラン養豚家ですが、その飽くなき探究心とチャレンジ精神には驚かされます。
若い頃から郷里・広島県で養豚業を営んでいた大成さんですが、かごしま黒豚に魅せられて二十三年前、現在の大隅半島に移住、本格的に黒豚を飼い始めました。
現在、肥育豚二万頭以上を擁する規模に成長し、四か所の農場で 35 人のスタッフがつきっきりで豚の飼育に携わっています。
大成農場では一頭が 110kg を超えたら出荷します。生後六か月で出荷できる白豚に比べ、同じサイズに成長するのに八か月を要する黒豚は、エサも人手もより多くかかります。一回の分娩で生まれる産子数も白豚より 2-3 頭少なく、経済効率では白豚にかないません。そのため、一時期は農家に敬遠され、産地の鹿児島ですら、黒豚を飼育する農家が激減した時期がありました。それでも大成さんが黒豚にこだわったのは「黒豚が好き」だったから。

濃厚で緻密な味わい、そして柔らかい肉質。時間をかけて育つから良いのです

目を輝かせて語る姿に、黒豚への深い愛情と感謝を感じます。

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pic_02.jpg 大成さんは、何よりエサの質にこだわります。芋焼酎の焼酎かすに地元の菓子工場から出る食用サツマイモの切れ端やパン粉、糠、ふすま、それに国産米を混ぜた自家製配合飼料に乳酸菌を加えた特製のエサ。安心安全なうえ、いかにもおいしそうです。
コストはかかりますが「食べさせた物が肉の味になるから、おいしい素材を与えることです」と大成さん。乳酸菌を添加することで豚舎のにおいも減り、糞尿を肥料として使っている近隣の畑では、健康な作物が収穫できるようになったそうで、一石二鳥にも三鳥にもなっているそうです。
また密飼いを避けることにも気を配り、通常 0.8m² に一頭のところ、大成農場では 1.2m² 以上という基準を設けています。悪臭のない広い豚舎でのびのびと飼育することで、豚のストレスを軽減します。こうして健康な豚が育てられるのです。

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環境保全への取り組みは、時代に先駆けて取り組んできました。
エサに乳酸菌を混ぜたことで糞尿の悪臭は軽減されましたが、さらに豚舎に糞尿がとどまらないよう、床下を伝って浄化槽に流れ込む仕組みを設けています。一か所に集められた糞尿は分別され、臭気を抜き、肥料として生まれ変わって土に戻っています。
これらの処理に使われるエネルギーは、農場内に取り付けられた太陽光発電によってまかなわれています。これからは畜産にも環境との共生が不可欠だと大成さんは言います。
微生物、太陽光など、自然の力を活用した循環型の畜産に取り組み・・・
すべて黒豚をおいしく食べてもらうためのこと」と語る大成さんの農場は、黒豚にも地球にもやさしいまさにエコ農場です。

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大成理一 (おおなり・りいち)

広島県生まれ。二十代の頃より養豚業に携わり、23 年前、曽於市大隅町に入植。
有限会社大成畜産代表取締役。

 

有限会社大成畜産

〒899-8421 鹿児島県曽於市大隅町大谷 5066-6
Tel: 0994-82-4338 (代表) / Fax: 0994-82-0375

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