清和村 薪文楽鑑賞記

第19回薪文楽 平成23年10月8日         
resize1285.jpg熊本県上益城郡山都町 大川阿蘇神社       

<プログラム>
17:00~ 「寿式三番叟」
      「日高川入相花王」
18:00~ 中入り 食事
      清和中学校 所作踊り
      人形解説
      「鎌倉三代記」
20:00~ 終演 記念撮影タイム

<出演>
清和文楽人形芝居保存会 
太夫・三味線 竹本友清 鶴澤友寿

 (左) 薪文楽会場の大川阿蘇神社 鳥居

「清和文楽人形芝居は江戸末期に村内の浄瑠璃愛好者が旅の一座から人形を買い受け、繰り方を習い豊作祈願の奉納芝居として上演してきました。往時の村人は踊り金という負担金を出し合い豊作の願いを込めて芝居を奉納するとともに重箱の弁当を持ち寄り、お酒を酌み交わし、ひとときの骨休めをしました。-中略-鎮守の森でかがり火のもと文楽人形芝居を鑑賞される今宵が皆様の良き想い出となれば幸いです。」
第19回薪文楽パンフレット 「ごあいさつ」より

resize1296.jpg

 

プログラムと奉納演目のパンフレット
登場人物・あらすじ・床本(台本)とわかりやすく書いてある

resize1297.jpg大川阿蘇神社農村舞台 再現することが容易でないものという登録基準を満たし国の登録有形文化財となっている  年に一度薪文楽の時のみ使用

resize1300.jpg 

 

薪に火が入る 
町の消防団が担当 
そろいの法被が粋

 

 



幕が開く前から会場はみなさんのわくわくした雰囲気に満ちていました。保存会会長のご挨拶のあと、*「とーざいとぉーざい」の掛け声で「寿式三番叟」が始まり、続いて「日高川入相花王」が上演されました。蛇になる前の清姫の必死でいじらしいこと。さめざめと泣く様子に本当に気の毒になります。仕草も可憐な清姫が一転蛇の形相になってしまうと火薬での演出効果もあり、息をのんで彼女の怒り狂う様を見つめてしまいました。
中入りとなり、お世話係の方がお弁当を配ったり、お茶の支度をしてくださいます。同じ升席の方たちと円陣をつくりお弁当を食べました。このお弁当のおいしさといったら!地元の婦人会のグループが用意されたそうですが田舎ならではの素材を使った薄味の大変美味しいお弁当でした。 

resize1303.jpg resize1304.jpg 

今回使われた重箱には明治時代のものも
           上段の10つは一人分ずつ、下段の3段はとりわけ用となっている

resize1305.jpg

 

山菜煮しめ、伊達巻、紅白なます、がんも、きんぴら、山女魚天ぷら、しそ豆腐
ぎゅうぎゅうに詰めてあり、食べられないかと思いきやあまりのおいしさに完食

resize1307.jpg 

 

 

 

 地小豆おはぎ、栗渋皮煮、梨

 

 

 

resize1309.jpg 

 

 

巻き寿司

 

 

 

resize1310.jpg

 

 

 

新米おにぎり、高菜新漬け 
豊穣を感謝し行う奉納芝居であるだけに秋の収穫物が

 

 



食べながら、地元の方たちがいろいろお話してくださいました。
・清和文楽は定年が80歳(!)である
・太夫と三味線方のお二人は地元出身
・彼らのおじいさんとお父さんも文楽をしていていた
・彼ら以外の出演者は普段は全く違う仕事をしている
そうです。みなさん気さくでとても親切にしていただきました。
あちらからも、福岡からどうしてここまで見に来たのと尋ねられました。私が文楽を初めて見たのは清和文楽だということ、それで文楽が好きになって機会を見つけては文楽を鑑賞していることをお話ししました。国立文楽劇場の文楽をみてるんじゃここのなんて...と謙遜された方もいらっしゃいましたが、比べることはできないしこうやって野外の古い舞台でご飯を食べながら見ることができるなんてとても楽しいですと言うとみなさんうれしそうにされていました。
地元の中学生がそろいの衣装でかわいらしく所作踊りを披露してくれました。文楽の人形解説のあと「鎌倉三代記」が上演され、出演者の方々のご挨拶にて終演となりました。

resize1315.jpg  

 

清和中学校所作踊り

 

resize1318.jpg

 

 

 

 

 

人形解説は鶴澤友寿太夫(左) 
綾小路きみまろばりのトークで観客を沸かす 人形づかいもお手のもの

 

 

resize1332.jpg

 

 

終演後のご挨拶

resize1333.jpg resize1335.jpg


終演後、出演者の方が人形と共に写真撮影に応じてくださいました。人形が握手してくれたり「さよなら」と手を振ってくれたり大サービスです。大満足で鑑賞を終えました。

*東西声(とうざいごえ)は歌舞伎や人形浄瑠璃の序びらき、口上の前などに「東西、東西」と裏から声を掛けることで、開始の合図。

resize1329.jpg<お断り>写真は一般財団法人清和文楽の里協会様の承諾を得て撮影させていただきました

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://kod.saikaido.com/cms/mt-tb.cgi/48

コメントする

九州沖縄よかとこ市場

エリア INDEX

INDEX

九州沖縄よかとこプロジェクト
Powered by 西海道新聞

アーカイブ

この記事について

このページは、西海道九州沖縄ディレクトリ広報部事務局が2011年11月15日 17:04に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「道の駅「清和文楽邑」で過ごしてみませんか」です。

次の記事は「清和高原の宿」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。