第4回糸島クラフトフェス
2011年9月22日に第4回糸島クラフトフェスに行ってきました。
秋晴れのさわやかな日です。

連休前の平日とはいえ初日の午前中からたくさんのお客さんです。
いろいろあります。多肉植物の小さな鉢植えからなんでしょうこれ、陶器のアルファベットの箸置き?好きなように使ってくださいってことでしょうか。


西海道 九州沖縄 地域情報 Indexのショッピングカテゴリで「うつくしい木のおさら」で紹介しました、工房 雲の小野寺さんのブースもありました。今まで何度かお会いしたことはあったのですが、彼の経歴を聞いたことがありませんでしたので改めてお聞きしてみました。
――― なぜ木工を始めたのですか
九州産業大学のデザイン科に進んだのですが、デザイン科はデザインまででそのモノを作ることはないんです。ものをつくりたいという気持ちになりまして、そんなとき師匠になる方の個展に行って、木工は面白そうだなと思って。卒業後すぐ住み込みの弟子になりました。6年修行させてもらったあと独立しました。
――― ほかにもお弟子さんはいらしたんですか
弟子は常時5~6人いました。住み込みといっても近くにアパート借りてくれてて。自分は師匠と感性があったのでやりやすかったですね。それはすごくよかったです。相手が木なので、その木の素材によってやり方がかわってくるんですけど、そこは感覚的なものが大きいので・・・
独立して自分がなにを作るかというときに、自分は生活に密着した小さなものが好きなんですね。そこで木工のテーブルウェアを作ろうと思いました。日常食器なので何枚も同じものが手に入るように、ようするに(自分は)作家じゃなくて職人さんですね。値段も普段使いにできるようにしたいですし・・・
おかげさまで注文を頂けるようになったんですけれど、ひとりで作るのが追い付かないのでお客さんにご迷惑をかけてしまってます。
――― そういえば私が使っているおさらですけれど熱いもののせても大丈夫ですか
大丈夫です。実は東北のほうでは給食器に木の器を使っているところがあるのですがその塗装に使うニスを開発したのがうちの師匠のグループだったんです。それと同じニスを塗ってます。一度油切りした揚げ物をのせても問題ありません。
女性客――箸を使い始めたばかりの子供が使う箸が欲しいんです。
このサイズで楓にしようと思うけどどうかしら。
サイズはこれでいいですよ。男の子ですか女の子ですか。
女性客――女の子なの。
そしたら楓が喜ばれると思います。女の子や女性には白っぽい楓や梻(たも)が人気ですから。
お客さんに教えてもらうこと多いんですよ。箸ももとは1サイズだったのを女性用が欲しいっていうことでもうひとつつくって、子供が使うものをって、こうやって今は4種類になりました。
私も職場用に一膳買いました。私は色が濃い目の木が好きなので楢(なら)にしました。
最後に小野寺さんのお写真撮らせていただきました。ちょっと緊張されてます^^
<お知らせ>2011年10月1日~11日まで福岡市の岩田屋 新館6Fプロモーションスペースで木工三人展を開催されるそうです。是非行かれてみてください!
人多いです。にぎわってます!
こんなお店も。
ポスターも手作りとのことで制作過程が学級新聞のようにはってあります。出展者の方がそれぞれの専門のものでパーツを作っているんですね~。
葉っぱの部分は革で鳥の部分はフェルト、糸の部分は木だそうですよ!
秋らしい草花を挿しているお店もあります。
いい匂いです。
何往復化してこちらのハンバーグとカレーに決定!
作ってあるのありますよと言われましたが今作っているのを待っててもいいですかと。
そういう情熱にはあふれています。
老若男女みんなが同じ空間で楽しんでいます。これが私の中のステキポイントなのですがそういう意味でもこの糸フェスはかなりいいかんじです。
お楽しみの、ネットで申し込んでいた体験コーナーです。
講師は栗田さん。革製品の作家さんかと思いきや 窓口に 「趣味です」って・・・
本業はデザイナーだそうです。あっ私この美の国のデザイン好きでちらしとってますよ!
材料と型紙、工具を配り、実演しながら教えてくださいます。革も牛の一枚革をカットしてくださるんですよ!そしてあっちからもこっちからもひっぱりだこ。先生汗だく!
こんなに申し込みがあるなんて思ってなかったんですよ~とのことですがそれは500円じゃみんなやりたいですよ・・・ポスター制作に関わったご縁でお手伝いすることになったんです。もー全くの趣味なんですけどね、だそうです。これ、先生持ち出しですよね?と尋ねると(ちょっと気の毒で・・・)完璧に赤字だけれど、革の手作りは楽しいってみなさんに知ってほしかったんです!とのこと。しかしながらあまりの参加者の多さに、予定よりも大幅に時間がかかり私も仕事の都合でタイムアップ。続きは家に帰ってすることにしましたが、栗田さん本当にいい方でした。ありがとうございました!
これは栗田さんが作って使用されていた革のだっこひもです。男がふつうのだっこひも使うのってなんか恥ずかしいんですよ~とのことでしたが完成度の高さに驚きです。
秋晴れの気持ちがいい日に屋外でこういうイベントに参加するっていうのは本当に楽しいものですね。工房やお店に比べれば商品の数は少ないですが気に入ったところがあれば改めて出直すのもまた楽しみですしね。こんなふうに作ってほしいと直接作家さんに交渉している若夫婦や、子供連れのお母さんたち、端から端までじっくり見て回っているおばさま連れ、自分も創作活動をしているのかな?と思わせる若い子たちのグループなど(+普段なかなかお目にかかれない白髪長髪ビーサンTシャツの日に焼けた60過ぎの男性もいらっしゃいました)いろいろな人たちがそれぞれ楽しそうに過ごしているのを見るのもまたいいものです。きっと来年も開催されると思います。オススメです!
糸フェス
工房 雲
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